あるアッタカサの日常

クリスマス話の前に原作のエピソードをひとつ消化。

原作４巻収録の第７０話、「悪かった」

たった３話前まで海で遊んでいたとは考え難いハイスピードで季節は移り変わり、
おこたから離れるのがつらくなってきた冬の始まり。
授業が終わって帰ろうとしていたマコトくん。

「もう絶対口きかない！」
「オレだって！」

朝からずっと機嫌が悪そうだった千秋とトウマの２人がケンカを始める様を見て
心配になったマコトくんと内田。
「オレに南とトウマのケンカを止められると思うか！？」
とケンカの仲裁を最初は尻込みしていたマコトくんでしたが、

「昨日トウマは南の家に行った。そこで何かあったんだ！」
と思い立ち、事情を知っているかもしれない夏奈と接触するために、南家へ出向くことに。

しかし、夏奈に訊いても２人のケンカの「原因は知らない」そうで…

早くもいきなり詰んでしまったこの状況、仕方なくこたつの上のミカンに手を伸ばすマコちゃんと内田。
しかし…

場面変わって、一足遅れて帰路に着く千秋とトウマ。２人は別に、仲違いしていたわけではなかったのです。
「まあ、私たちも悪かったな」
「でも本気で起こることないよな」
「大人気ないよな」

事の発端は昨日、コタツから出たくなかった千秋とトウマが「自分のミカンは自分で箱から選んで持ってくる」という南家の掟を破って、夏奈のミカンを取ってしまったこと。
自分のミカンを取られまいと小学生相手にガチで怒りだす大人気ない夏奈に憤慨していた２人の様子を
ケンカしている！と、マコトくんと内田が勘違いしていた～というのが真相なのでした。

千秋とトウマが帰宅したちょうどそのころ、自分のミカンを勝手に取ったマコちゃんと内田に
第２次ミカン大戦の開戦を宣言する夏奈の姿が…

食べ物の恨みは恐ろしいとは申しますが、夏奈の大人気なさもさることながら、
春香さんに会えなくてうなだれる様が何ともいじらしいマコトくんですよ。
変身セットを常備しているという新たな秘密が暴露されたわけなんですが…

もう本当…女に生まれてくれば…よかったのにね…

２、３年もしたら嫌がおうにもバレそうなもんですが。
今のうちに、人生の花を謳歌するがいいよ、このうらやましんぼさんめ。

そんなマコちゃんにぴったりのマンガをひとつ紹介してあげるよ。
いっそのこと、コレでもっと女を磨いてみちゃどうだい？

ちなみに、がりモルはミカンのしわ、取らない派です。
皮をむいたらぱくっとまるごと食べちゃう系だよ。
そもそも、ミカンあんまり食べない族だけど。


今回のサブタイトルにもなっているのが、原作４巻収録第７１話「そうか」
は南家３姉妹のクリスマス模様を描いたもの。

クリスマスをあと数日に控えたある日、千秋が珍しく縫い物をしていると思ったら、
サンタさんからのプレゼントを入れる用のくつしたでした。
サンタさんの存在を信じている千秋、大人ぶっている普段の姿からは想像もつかないようないじらしさ。
ただひとつ、難を挙げるとしたら…
そのくつしたが、スキヤポデス並みの特大サイズだということ。

後日、以前ふじおかをプレゼントして千秋を喜ばせたことを見込まれた藤岡くんも加えて、
千秋を除いた南家姉妹による「千秋はどんなクリスマスプレゼントを欲しているのか」会議が催されました。
クリスマスプレゼント、何がほしいのか言わない千秋に対して、
「私は気に入らないな、こんなに欲ばっちゃって」と夏奈は主張し、
「夢と現実、どちらも立てるということで」
藤岡くんからのちょっと早めのクリスマスプレゼントをそのまま流用することに。
贈り物を他人に贈るとか…止めなかった春香さんもひどいです…

クリスマスの朝。
目覚めた視線の先が
サンタ用のくつしたを頭からすっぽりかぶった珍妙な出で立ちの夏奈
という最悪なクリスマスの始まりを迎えた千秋。

しかし、「あったかいな、この手袋」と、藤岡サンタからのプレゼントにまんざらでもない様子の千秋。
千秋は別に、大きいプレゼントがほしかったわけではなく、
「プレゼントはサンタのセンスにまかせるとして、なんでも入るように大きなくつしたを用意してたんだ」
と胸中を明かします。
その後、３姉妹おそろいの手袋をつけて、雪だるまを作ったりなんかして、冬の遊びを満喫したのでした。


今年のクリスマス、南家にはタケルサンタの出番はなかったようで。
彼女とヨリを戻せたのでしょうか？

ちなみに、がりモルのおうちは、センスにまかせるってことはなかったですね。
基本、欲しいモノがクリスマスの朝、玄関に置かれておりました。

昔、「星のカービィスーパーデラックス」をプレゼントしてもらったがりモルが、
去年のクリスマスには妹に「星のカービィウルトラスーパーデラックス」をプレゼントしましたよ。
まだ学生の身で、お金もないのにね。
でも

「うへへへ…」って家族のご満悦な笑顔を見ると、プライスレスの喜びを感じるのですよ。

センスのないプレゼントでも、きっと千秋は喜んだんじゃないかなって思うがりモルなのでした。


原作５巻収録の第９７話「気を遣って」より、
もうひとつの南家であるトウマ宅のクリスマスにまつわるエピソードが語られたます。

イブの夜にトウマとゲームに熱中していて、クリスマスプレゼントを渡しそびれてしまったナツキ。

「的外れなクリスマスプレゼントが、今年は置かれていなかった」とトウマが話すのを耳にした春香は
「私にプレゼントどうするか相談しといて」とおかんむり。

春香からのお叱りの電話を受けたナツキは「今晩忘れずにトウマの枕元に置く」というメモ書きとともに
プレゼントを目につきやすい茶の間のテーブルの上に置いておくのですが…

運悪く千秋と遊んで帰ってきたトウマに、枕元に置く前に見つかってしまうのです…

サンタ失格のナツキに対し、
「今、枕元見たら置いてあった。今朝は気付かなかったなあ…」
と、トウマは日ごろ世話になっている兄たちに気を遣って優しい嘘をつきます。
なのに…

「それ茶の間に置いたまま忘れていたのに」
と妹の心遣いを台無しにしたナツキ。
ほんとに、ナツキはマイペースというかKYというか…
妹に気を遣わせる時点でなんかもうダメな気もしますが。
保坂先輩よりは脈ありと思われる春香との恋路の行方、
千秋の「お姉さまを任せられるフォルダ」に入る日は来るのでしょうか？
…あれ？ヒトミは？


アニメオリジナルエピソードでとうとう保坂先輩の気持ち悪さがスパーク全開！
保坂先輩のクリスマス。
「みなみけ」で描かれた大みそかのエピソードを彷彿とさせるお話だったようですね。
「ぬぁっはは！うぁっはは！あはははは！！」
あの笑撃の小野Dボイス再び。
これは気持ち悪い…
もちろん、いい意味でだよ！！


今回描いたのは、作中でもインパクト絶大だったくつした夏奈さんですよ。
藤岡くんを描くのは初めてだったりする。髪を描くのがめんどくさかったよ。
（トウマにも藤岡くん、プレゼントしたらいいのに）って思ったからトウマもプラスだよ。
こんな女の子らしい表情を浮かべるトウマを見れるのは、いつのことになるやら…



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