本格的な科学の冒険映画? 20世紀少年 -第2章-観てきました

原作未読者にはもう劇中で起こっていることの状況を把握するのがキツくなって来る、本格科学冒険映画。
20世紀少年、3部作。
その第2章、「最後の希望」が本日公開されました。
がりモル、原作は全巻そろえて持ってます。浦沢直樹さんの描くマンガはどれも好き。
前売りも、3部作共通で使えるトリロジーチケットを買いました。先着特典のピンバッヂは大切にしまってあります。
なので、第1章も劇場で観ました。
昨日、金曜ロードショーでやっていた「もうひとつの第1章」はまさにディレクターズに本編をカットされていて、原作のお話から物語を成立させるに足る最低限のエピソードを取捨選択して何とかまとまっていた前作が、もはや跡形もなく崩れていたのがちょっと残念でした。
まぁ、新聞のテレビ欄で「10時54分終了」って書いてあった時点でおかしいと思ったんですけど。
前作を観た方の中には、原作未読の方も大勢いたでしょうけれど、さすがに第2章から新規の観客を呼び込むことはできなかったらしく、公開初日なのに行列に並ぶこともなく、おかげさまでまったりと観賞することができましたヨ。
本当、これほどまでに原作未読者に不親切…
というと少々語弊があるかな。
原作を読んでから観れば、こんなに楽しめる映画はほかにないと思いました。
劇場で流れた本編が始まる前の予告。
「ヤッターマン」と「ドラゴンボール」の実写版の映像を観ました。
「ヤッターマン」は原作の衣装をなるべく忠実に再現しようと頑張っている様が好感を持てました。
マンガやアニメが原作の作品を実写化する際、原作ファンを裏切らないためにもヴィジュアル面を徹底的にこだわってくれるのは大前提だと思います。
その大前提すらすっ飛ばしてまさかの映画化、「ドラゴンボールエヴォリューション」。
「誰も観たことがないドラゴンボール」ってそら観たことねぇーってばYO!
悟空が高校生とか…
ていうか、アジア系の役者ですらないというのはどういうこと?
もういっそ、名前もジェイソンとかに改変しちまえばいっそ清々しかったけどね!
「あのおなじみの衣装がスタイリッシュに蘇る!」とかさ、
スタイリッシュにも限度ってもんがあるわ!
亀仙人がチョウ・ユンファって…若返りすぎだろ。どんな秘薬を飲んだらそんなになるんでしょう。
制作総指揮「鳥山明」、チャウ・シンチーってクレジットしてあったけど、本当に制作にかかわってるの?
かかわったうえでこの出来だとしたら…
「G-SAVIOUR」だってガンダムはちゃんとガンダムだったよ…
観る前から批判っていうのも悪いとは思ったけれど、ですけど…
全世界の皆が不可能だと思っていた超メジャー作品の実写化をやってのけたその心意気は認めるけど…
ならもうちょっと、頑張ってほしかったかな…って残念な気持ちだけはどうしても拭いきれないのです…
話が「20世紀少年」から脱線してしまいました。
いや、こーゆーマンガやアニメの実写化っていうのは、視覚から入っていくものだからやっぱり役と役者が似てるって大事な要素だよね!って言いたかったんですけど、長くなりすぎました…
まぁ、それだけ「龍球」が衝撃的だったわけですけど。
「原作を読んでいる方が楽しめる」要素として、ところどころ説明不足なシーンを補足できるっていうのもあるけれど、それ以上に役と役者のヴィジュアル、イメージが原作からそのまま現実に出てきたかのように激似であるということです。
CMでどこかで聞いたような歌を歌っている古谷新太さん演じる春波夫。三波春夫さんにそっくりすぎて、おや?と思った方もいるんじゃないでしょうか。原作の春波夫もまんま三波春夫さんのヴィジュアルそのままなんですよ。
そして、主要人物の子供時代を演じる子役たちがまたいいんだ!
「この子、大きくなったらそのまま唐沢寿明さんになるんじゃね?」ってレベルですよ。
特に、がりモル的にプッシュしたいのが松元環季ちゃんであります。
ユキジの少女時代を演じてる子ですね。
がりモルの大好きな劇場用長編アニメーション「河童のクゥと夏休み」に瞳役で出演し、声優としても見事な演技をみせてくれました。
さらなる活躍が期待されます。みんなも要チェックやで!
まぁそんな、原作キャラと役者さんの尋常でないシンクロ率を楽しむのが、映画「20世紀少年」の最大の醍醐味だとがりモルは思っております。
あ、第2章ではケンヂの姪であるカンナが初登場ということもあって彼女がヒロインと思われがちですが、ていうか実際そうなんでしょけど。
がりモル的に、真のヒロインはカンナの同級生、小泉響子さんだと思っています。
カンナやほかの登場人物がひとクセもふたクセもある、超人じみたやつらがたくさん出てくる作品の中に、ふっつうの女子高生が巻き込まれちゃうわけですよ。
「何がどうなってんのーっ!?」
って、目まぐるしく変わっていく周りの環境に振り回される響子さん。
お話の展開についていけなくなった観客の感情移入度は計り知れないものがあります。
原作キャラとのヴィジュアル面での相似性は言うまでもなく、仕草までもが浦沢直樹さんの描くキャラっぽいんですよ。壁にへたりかかる感じとか。これはもう原作を相当読み込んでいるか、それとも彼女の自然体の演技なのかはわからないけれど、木南晴夏さんも今後ブレイクしそうな予感がします。
原作からだいぶエピソードが削られるだけでなく、この第2章では原作から大幅に改編されているシーンがあります。
第1章で触れられていなかったオッチョの息子周りのエピソードが語られて、オッチョがタイでくすぶっていた理由が補完されていたのはうれしかったな。
みんなもぜひ観にいってみてください。もちろん原作を読んでからですよ!
あ、ちなみに、カンナや小泉響子が通う高校の職員室にヤンクミ(?)が友情出演(?)しています!
羽鳥さんが2015年もまだ現役バリバリだったのには笑ったな~!でも白髪!
他にもチョイ役であんな方やこんな方が!お見逃しなきよう!
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